よこけんの切磋琢磨

このブログはミュージカル俳優、横沢健司の日常を 思いのままに綴った日記です。

2010年11月

封印

本来これは29日分の日記のはずだが、訳あって当日(30日)の朝。

楽屋道具をコロコロに詰め、劇場へ向かっている。

今日丸一日かけて場当たり、そして明日はゲネプロ本番という流れだ。

ここまできたら、稽古でやったことは全て忘れて、どれだけニュートラルになれるかが大事なところだ。


一日一文の縛りを自らに課してきたこのブログだが、この公演中の3日間は封印したいと思う。

理由は、ヨコザワのメンタルが弱いから(笑)

褒められたら調子に乗るし、ダメ出しされたらへこむし、とにかく揺さ振られること間違いないので、この3日間は目をつぶって駆け抜けたい。

でも、応援メッセージ(あるいはダメ出し)を頂けるなら、ぜひともここのコメントにどしどし書き込んで下さい。

全日程終了後に、ありがたく読ませて頂きます

特に今後の為に、厳しいご意見をたくさん頂けたら幸いです。

昔の偉い人が言いました(梅沢富美男じゃなくて)。

「役者殺すにゃ刃物はいらぬ。ものの3度も褒めりゃいい」。

けだし名言ですな

カフェオレ

仕上げの為の3日間が、あっさり終わった。

もちろん、まだまだ道半ばで、とても完璧とは言えない状態なのだが、一先ずある所までは辿り着けたという、奇妙な安心感がある。

しかし当然、安心しきってはいけないし、かといって本番に向けての事を考えれば、あせってガツガツ一人で自主練するのもよろしくない。

加減が難しい…。


困った時は台本に戻る。

カフェオレでも飲んで気分を落ち着かせて、ゆっくり台本を読んでみよう。

何か新しい発見があるかもしれない…。

舞台マジック

前述の通り、ギリギリまでバンド合わせと衣装やメイクのチェックをして、夕方からバタバタと、バンド衣装付きの「全部乗せ」通し稽古を敢行した。

それはもうバタバタの通しになる…かと思いきや、むしろ良くまとまっていて、とても驚いた(少なくともやってる方の実感では)。

あんなに昨日大変そうだったバンドも、今日はピッチリとソンドハイムを弾きこなし、プロのミュージシャンて凄いなと思わされた。

その素晴らしい音楽で5割増し、さらに衣装や音響でも5割増しされて、役者陣がぐいぐい乗せられて、いつもの倍くらいに増幅されていたような気がする。

これに本番では、舞台のセットや照明も入り、もっともっと格好よく見栄えがするように助けてくれるのだ。

どんなことになるか楽しみだし、つくづく舞台ってみんなの力でできてるんだなと思った。


本当にいいスタッフ、バンドメンバーが揃っていて、キャストも負けないように必死に稽古を重ねている。

今までは内側からは良く分からなかったので遠慮していたが、これはきっと(いや、絶対…?)面白い舞台になると思うので、まだ迷ってる方、どっちでもいいと思ってる方、1日2日3日が暇で暇で仕方ない方々(失礼)などは、ぜひとも品川からもうちょっとの六行会ホールに足をお運び頂きたい(1日は残念ながらほぼ完売なのですが)。


ちなみに、現在の残席状況は、1日の初日がほぼ完売、2日3日の昼がまだ40席ほどあり、夜は両日とも完売だが補助席なら座れるという状況です。

限られた状況で申し訳ないのだけれど、条件が合ったら是非とも

修羅場

案の定、ソンドハイムは大変だ

曲が難しいのは大前提として、芝居と音楽が密接に関わっているこの作品、演出家と音楽班全員の連携が不可欠だが、ちょっとやそっとの打ち合わせでは歯がたちそうにない。

ピアノコンダクターの村井君が、四苦八苦してまとめあげようと頑張ってくれている。

稽古場では、朝から晩まで一人で膨大な曲数(譜面的には70曲以上あるんだそうな…)を弾きこなし、管轄外の効果音を入れたり、役者が間違っても自然についてきてくれたり、とにかく優秀な村井君だが、メインのピアノを弾きながら指揮を振り、短いリハーサル期間でバンドメンバーをまとめるのは、やっぱり大変そう。

役者陣に出来ることはなさそうだけど、その分板の上の芸を頑張るから、Pと演出家は無茶ばっかり言うけど(役者もわがまま言うけど)、めげずに頑張って欲しい。

恋はいつでも初舞台

初日まであと1週間を切った。

よし、最後の追い込みだ…と行きたいところだが、実際にはそうもいかない。

これから初顔合わせになるバンドメンバーの方々との歌の合わせ、そして衣装を着けての稽古を並行してやる。

ソンドハイムの本領発揮、歌を合わせたり芝居を合わせたり、これがまた難航しそうな気配十分。

音、衣装とも本番通りの状態で通す所まで持って行きたいとして、これに3日。

1日は劇場の仕込みにかかるし、場当たりにも1日欲しい。

となると、あら不思議、もうすでに落ち着いて芝居の稽古する時間はない。

マジで

あと1週間、いやあと3日でいいからじっくり稽古する時間が欲しい…

毎回、どんな舞台でも必ず思うんだけど、今回は切実にそう思う。


昔の偉いヒトが言った。

「稽古不足を幕は待たない」。

ここまできたら、覚悟を決めてやるしかない
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